こんにちは。
今回の記事は、私がプロボクサーを引退した理由について書きました。
ご興味のある方はぜひ、ご覧になって下さい。
私は28歳でプロボクサーを引退しました。
その時の戦績は、10戦7勝3敗です。
ボクサーの寿命は短いと言われていますが、ボクシングを始めた年齢が22歳と遅いスタートだった私にとって、早い引退となりました。
引退した理由は二つあります。
高校時代に痛めた腰の痛みの再発
一つ目は、腰の痛みです。
高校の陸上競技の練習で痛めた腰痛が現役中に再発し、練習に支障をきたすようになってしまいました。
ブログ『筋トレを疎かにした現役時代の代償』にも書いたように、大切な試合の前に痛みで練習が出来ないという事がありました。
元々は高校の時のケガが原因です。
ボクサーは命を掛けて試合をしますから、練習が出来ないということは、『練習不足で相手にやられるかもしれない』という不安が膨らみ、自信が無くなってしまう時がありました。
現役中、整形外科で理学療法士の方に見てもらった事がありましたが、原因は分かりませんでした。
その為、痛んでいる箇所はどこか、仮説を立ててプログラムを組んでいただきましたが、練習を完全に休む事は出来ませんので、良くはなりませんでした。
上記の理由が、引退した一つ目の理由です。
勝った喜びが無くなった時
そして二つ目は、気持ちの問題です。
私のなかでは、こちらの理由の方が大きかったのかと思っています。
過激な表現をしますが、人を殴ると気持ち良いと思いますか?
ボクシングなどの格闘技やケンカをやらなければなかなか分からない感情だと思うのですが、イライラしている時に殴れたら、中にはスカッとするんじゃないかな?
など、思う方はいらっしゃると思います。
しかし、実際にプロになり、人にパンチを当てた拳(手)の感触は、気持ち良いというものではありませんでした。
この気持ちも、人(ボクサー)によるかもしれませんが、私は『スカッ』とも、『気持ち良い』とも全く思わなかったのです。
そもそも、ボクサーで殴るのが好きだからやっているという方は、少ないのではないかと思います。
少なくとも私の周りのボクサーは、そういう目的でやっている人は、居なかったと思います。
私は、ケンカは兄弟ケンカ位しかしたことが無かったので、デビュー戦で初めて会った相手選手と殴り・殴られるのは、とても衝撃的でした。
非日常の世界です。
そして対戦する相手選手を憎いと思ったことはありません。
むしろ、同じく厳しい練習や減量に耐えた仲間ですから、尊敬をしています。
そういった気持ちからか、試合を重ねる毎に、勝利しても嬉しいという気持ちが薄れてしまい、恐怖だけが大きくなってしまいました。
恐怖は、常にあります。
打たれどころが悪ければ、障害が出るかもしれない。
最悪、死ぬかもしれないという事は、いつも考えていました。
漫画『あしたのジョー』ご存知でしょうか?
ボクシング漫画で、激しい打ち合いなどが描かれ、その迫力に魅せられた反面、パンチを貰いすぎて障害が出てしまう(パンチドランカー)事もリアルに描かれており、他人事では無い為、あえて読まないようにしていた時期もありました。
恐怖は常にあります。
それ以上の価値が自分にとってあるから続けられるのです。
続けること・・・それは、ダイエットも同じです。
目的・目標が無ければ続けられない
ブログ『ダイエットに目標設定は必要?』
でも記事を書きましたが、明確な目的と目標が無ければ、物事は続けられません。
逆に言うと、目的目標を明確に決め、そこに向かって都度方向修正していけば、見失うことなく向かう事が出来ます。
しかし、私のように途中で考えが変わってしまう事があるかもしれません。
ですが、それは決して悪い事ではありません。
私はボクシングと出会えた事・プロボクサーとして活動出来た事は、私の人生の中で、とても素晴らしい経験です。
ボクシングが大好きです。
そのような気持ちになれたのは、志を持ち、素直に実践したからです。
あなたも自分を変えたい、始めてみたいという思いがありましたら、ぜひ、チャレンジしてみてください。
行動すれば、結果が変わります。
この言葉は、パーソナルトレーナーであり、コンサルタントをされている島田弘先生から、教えていただきました。
結果を変えたいなら、行動を変えなければ何もかわりません。
あなたは、結果を変えたいですか?
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。