この記事では、私がプロボクサーとして活動していた時の体重管理方法を公開したいと思います。
ボクサーは減量のプロです。
プロである理由は、期日までに目標体重を必ずクリアするからです。
とはいうものの、ボクサーの中には試合までに体重を作れなかった方もいらっしゃいます。
考え方は人さまざまだと思いますが、私はプロとして10試合行ってきましたが、一度も期日までに規定体重まで落とせなかった事はありません。
それが出来たのは、明確な期日と目標体重の設定。
そして毎日同じ条件の元、体重を計る事と、周りの方々の期待を背負っているからだと思います。
では、次に具体的にどうやって落としてきたかをお伝えいたします。
目標と期日を設定する
ここがまず一番始めに行い、一番大切なポイントでしょう。
記事『選ばれる理由』にも書きましたが、私はプロボクサーになる前のプロテストで、 体重を落とすことが出来ませんでした。
なぜなら、プロテストは体重の制限が無いからです。
プロのように、『〇〇kgにしなければならない』という定量的な数値(目標)が無いため、『少し食事を制限し、落ちたら良いかな』という甘い考えになってしまい、体重は減りませんでした。
減量やダイエットは、簡単には出来ません。
人によって物差しは違う為、ある人にとっては難しく、ある人にとっては簡単かもしれません。
世の中には、簡単に痩せるという広告がたくさんあります。
私は試した事がないので分かりませんが、楽して得たものに、価値は無いと私は思います。
話を元に戻しますが、ダイエットをすると決めたら、まず始めに『いつまでに何キロ落とすか』を明確に決める必要があります。
その上で、どうやってその目標を達成出来るかを考えていきます。
毎日体重を計る
毎日体重を計る事が成功の大きなポイントです。
現在の体重は重要ではなく、体重の推移を記録します。
その為、昨日よりも増えている時は何を食べたか。
運動量が少なかったか。
食べ過ぎていたかなど、原因を推理する事が出来ます。
『なぜ』『どうして』『これが原因か』と、色々発見があるはずです。
運動だけでは落ちない
ここで一つ、運動だけでどこまで落ちるのかという問いです。
運動はキツいし大変ですが、食事は好きなものを好きなだけ食べたい、お酒をたくさん飲みたいという方は多いと思います。
私は22歳からフィットネス業界に携わり、多くの方を見てきましたが、運動だけで体重が落ちる方は確かにいます。
いますが、いつまでもスムーズに落ちる方はほとんどいません。
必ず頭打ちになり、落ちなくなるのです。
そもそも運動だけで体重が落ちる方は、元々脂肪が多い過体重傾向で、ほぼ運動していなかった方が多いので、変化が表れやすいのです。
運動だけで落ちなければ、何かを変えなければなりません。
まず何を変えるか?
目標を達成させる為に変化を与える方法はたくさんあります。
運動量を増やす・・。
これも方法の一つです。
より強度の高い運動に変えることにより、引き締まり具合が変わる。
又は体重が再び落ち始めるかもしれません。
しかし、また落ちなくなります。
人によっては、運動を増やしたのに体重が変わらない方もいらっしゃると思います。
やはり、運動だけでは難しいのです。
減量には食事が大切
運動だけでどれだけ落ちるか簡単に述べましたが、運動は量を増やすことにより疲労が発生する事から、バランスが必要とされます。
疲労が溜まってくると怪我をしやすくなりますし、何より運動をしようという考えになりません。
ということは、挫折しやすくなってしまいます。
そこで他の解決策というのか、食事の管理です。
管理というと窮屈なイメージがしますが、実際はそんな事はありません。
ここで大切なポイントは、一気に食事の量を減らさない事です。
いつも食べている量から一気に減らすと、とんでもない空腹感に襲われます。
かなり苦しいです。
運動もそうですが、キツ過ぎる事を繰り返していると、人間は誰でも逃げたくなります。
減量は楽ではありませんとお伝えしましたが、これは良いやり方ではありません。
ただ苦しいだけで、長続きしません。
ダイエットや減量は、長く続ける事が大切なのです。
お勧めは、三食食べている方は少しずつ、一食の食事量を減らしていきます。
始めは空腹感を感じますが、慣れてくればそれが普通になってきますので、さらに減らしていき、一日の食事量を二食にします。
私は二食が比較的楽に体重が落ちたのですが、三食食べなければダメという方もいらっしゃると思います(ファスティング理論からすれば、身体はゆっくりと二食に適応するとの事ですが…)
そういった方は、三食の食事量をそれぞれ減らしていけば、一日の摂取量が減ることから、体重が落ちやすくなります。
好きなものが太りやすい食べ物だったら
今は好きなものは食べてダイエットという考えのトレーナーが増えたと思いますが、中には太る食品は完全にダメという考えもあります。
私は前者の考え方ですので、好きなものは食べるべきだと考えております。
問題なのはその量です。
糖質や脂質が多い食品を制限なく食べていては、特異体質でない限り、体重が落ちる訳ありません。
私は甘いものが好きです。
チョコレートなど良く食べます。
しかし、私は太っていません。
食べるタイミングや、量をコントロールしているのです。
食べ過ぎなければ良いのですが、砂糖は依存性がありますので、食べ始めると止まらなくなる危険性があります。
その為私は、空腹時ではなく、食事の後に食べるなど、タイミングに気を付けています。
『食事の後なんて食べる気にならない』など、ご意見もあると思います。
人それぞれ生活リズムがありますので、無理のないよう、良いタイミングで摂っていただければ良いのかなと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
出来るだけ食事は変えず、運動で落としたいという方は多いのですが、現実は食事をある程度制限しないと目標まで到達出来ないというのが、私がボクシングを通して得た教訓です。
『試合までに体重を落とせなければ多くの方に迷惑がかかる』
通常のダイエットではボクサーのように周りに迷惑を掛けるといった事はございませんが、まずは大きな目標とイメージを持つべきです。
目標を達成した自分をイメージし、やる気を起こさせるのです。
そして自分ひとりで行うとどうしても甘んじてしまう為、指導を受ける事もとても大切だと思います。
ご自分自身の目標を信頼できる人に共有し、お尻を叩いてもらいましょう!
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。