こんにちは
今日は私がプロボクサー時代のトレーニングで失敗した事を記事にしました。
以前、ボクサーは試合で勝つ為に追い込んだトレーニングすると別の記事に書きました。
私ももちろん、ランニング・ジムワークを真剣に練習致しました。
現役時代の練習内容
私の場合、ランニングは主に2つの目的で走っていました。
一つ目は、長い時間トレーニングや試合が出来る持久力(スタミナ)をつける練習。
10km以上の比較的長い距離を同じペースで走りました。
二つ目は、50m~100m又は坂道や階段で全力ダッシュを何本も行い、最大酸素摂取量(こちらもスタミナ)向上を狙ったトレーニングを行いました。
私の場合、後者のダッシュ系のトレーニングが多かったです。
なぜならば、ボクシングは1ラウンド3分間を4~12ラウンド行いますが、瞬間的に無酸素状態で打ち合う時があれば、距離を取って様子を見る時があります。
長く戦う総体的なスタミナも必要ですが、瞬間的に打ち合う為のスタミナも必要なのです。
後者のような高強度のインターバルトレーニングは、最大酸素摂取量や持久力の向上など多くのトレーニング効果が得られる代わりに、疲労が大きく、蓄積するとケガを引き起こす場合もあります。
私の場合、ダッシュの合間にプライオメトリクスという、反射を使ったトレーニングも織り交ぜながら行っていましたので、相当疲労が蓄積されていたと思います。
そのお陰で、試合でも失速しないスタミナと、「これだけトレーニングしたから大丈夫だ!」という自信が手に入ったのですが、同時に以前から痛めていた腰痛が痛覚を現し始めたのです。
腰の痛みでトレーニング出来ない
東日本新人王トーナメント準決勝。
その大事な試合の一週間前に私は腰が痛みで全く曲がらなくなり、試合までほぼトレーニングが出来なくなりましたが、私の恩師であるボクシングジムのトレーナーに腕の良い鍼灸院を紹介していただき、はりを打ってもらった途端、腰が曲がるようになり、なんとか試合に臨む事が出来ました。
そこで私はなぜ腰の痛みが出てしまったのかを考えた時、ストレッチや疲労を抜くコンディショニング不足と、強度の高いトレーニングに耐えうる身体作りが出来ていなかったからと推測しました。
『もっとコンディショニングと筋トレをしていれば』
と、現役を引退した後に何度も思ったものです。
筋力トレーニングは痛みの予防・改善に役立つ
筋力トレーニングは減量にも役立ちますが、痛みの予防や改善に役立つ事を、自分の身体を通して学ぶことが出来ました。
その体験から、筋トレの重要性を多くの方にお伝えしております。
「筋トレをしている動物って人間だけかな?」
なんて考えてしまう事もあるのですが、現在を生きる人間には絶対に必要だと考えております。
便利な世の中になり、デスクワークの方は肉体労働の方と比べて歩く量が少ないですし、会社まで車や電車、エスカレーターやエレベーターを使えば、それほど歩く事無く目的地まで行く事が出来る世の中です。
筋力が低下する事で、関節に負荷がかかってしまい、怪我や痛みに繋がってしまう事がありますし、筋肉の萎縮や血行不良が原因で痛みが出る事もあります。
ぜひ、痛みが出る前にあなたに合ったトレーニング方法を見つけ、実践なさってください。
最後までお読み下さいまして、ありがとうございました。