筋トレをご自宅、又はフィットネスクラブで行われている方はとても多いと思います。
そこで、ご質問なのですが、好きな場所(筋肉)のトレーニングばかり行っていませんか?
例えば、胸板を厚くしようと胸のトレーニングばかり。
逆三角形を作る為に背中のトレーニングばかり。
筋肉は縮む事しか出来ない性質からか、関節が曲がる方向には筋肉がついています。
したがって片側ばかり鍛えていると、筋のアンバランスが起こってしまいます。
アンバランスが起こると身体にどういった変化が起きるのか?
今回の記事では筋バランスによる身体の変化について、解説いたします。
筋肉の働き
筋肉は縮む事しかできないのはどういった事なのか?
例えば腕、力こぶの筋肉(上腕二頭筋)が縮むときに肘が屈曲(曲がる)します。
では、腕を伸ばす時は力こぶの筋肉を伸ばせば肘が伸びるか・・というと、少し表現が間違っています。
結果的には力こぶの筋肉は伸びるのですが、力こぶの筋肉の力で伸ばしているのではなく、二の腕(上腕三頭筋)が縮む事により、結果的に力こぶの筋肉が伸びるのです。
片側ばかり鍛えると・・・

冒頭の例のように片側ばかり鍛えてしまうと、筋肉のアンバランスが起こります。
アンバランスが起こると、見た目の変化も現れてきます。
胸ばかり一方的に鍛えてしまうと、胸の筋肉(大胸筋)が固くなりやすくなる事から上位交差性症候群になりがちです。
上位交差性症候群の特徴として猫背が挙げられます。
猫背は呼吸が浅くなり、肩こりの原因になり、見た目年齢も上がってしまう為、良い事はありません。
猫背の原因は胸の筋肉が固くなるという事だけではありませんが、原因の一つである以上、アンバランスに鍛えすぎるのはやめましょう。
バランスよく保つ為には、表も裏も、両方鍛える事が理想です。
どちらもバランスを見て鍛える事が大切
筋肉のバランスは日常生活から形成される事が大きな要因となっています。
例えば、一日の覚醒している時間の内、一般的な企業に勤めている方は8~9時間位、仕事になると思います。
デスクワーク職の方で座っている時間が長い方は、どうしても楽な猫背の姿勢になりがちです。
先ほどご説明した通り、猫背を放置しておくと頭部が前方に出やすくなり、肩が内側に入り大胸筋(胸)が縮み固くなります。
すると肩から肩甲帯周りの筋肉が伸ばされた上に常に頭という重りの負荷を受ける事になり、固くなってきます。
固くなるという事は血液の流れが悪くなる事から痛みの物質や老廃物が滞り、慢性的な痛みに変わります。
固くなるという事で関節の柔軟性も失われ、猫背が定着し、さらに改善する事が難しいくなってしまいます。
固くなってからでも、もちろんある程度改善出来ると思いますが、早めに気付いた方は早急にバランスを見て、トレーニングする事をお勧めいたします。
まとめ
筋力トレーニングは正しく行うと、シンメトリー化(左右対称)になると言われています。
利き腕があるように、普通に生活をしているとどうしても左右差は生じてしまいます。
ここで間違えてほしくないのは、左右差があってはいけないという事ではありません。
左右差はあって当たり前なのですが、枠を超えすぎるとアンバランスによる障害が起こる可能性がある為、筋力トレーニングを行う時にはバランスを見て、必要に応じた種目を行う必要があります。
気になる方は一度、鏡の前で姿勢や筋肉のつき方を見てご自身を観察されてください。
最後までお読み下さいまして、ありがとうございました。