ボクサーについての記事はいくつか書いてきましたが、今回の記事は食事管理方法です。
ボクサーと言えば引き締まった無駄のない身体。
いったいどのように作っているのでしょうか?
私が現役だった頃の実際の管理方法をご紹介していきます。
基本的に何を食べても良い
プロボクサーの場合は試合の前日が計量日になります。
その為、計量の時間までに規定体重を作れば良いので、それまでのスケジュールは選手やトレーナーが管理します。
私の場合は、ある程度自由に行わせていただき、分からない事はトレーナーに聞いて行っていました。
栄養の本を読んで栄養学も積極的に取り入れていました。
その為毎日体重管理をしていましたし、食事の内容も手帳に記録していました。
記録する理由は、この食品を食べたら翌日体重が増減したなど、推移が分かるからです。
毎日とても厳しいトレーニングを行うので、体調管理は質の良いトレーニングをする為の大事な準備でもあるのです。
試合が決まったら
前の項目にも書きましたが、試合が決まったら、まず体重をどのように落としていくか、スケジュールを立てます。
スケジュールを立てる事で、試合の一週間前や二週間前には〇〇kgであるべきと、具体的に細かい中間の目標を立てる事が出来る為、目標がより現実的になります。
以下、私が現役だった頃の実際の例です。
減量に慣れていない頃は試合の一週間前に規定体重になるようスケジュールを立てましたが、ボクサーは元々維持が難しい階級を選択するものですので、減量期間が長いほど身体にかかる負担が増える為、減量に慣れてきた頃は計量日(体重測定)に規定体重になるようにスケジュールを組むようになりました。
その時にとても役立ったのが、先ほど述べた細かい目標設定です。
逆に、これが無く最終ゴールの目標しかないと、果てしなく遠くに感じてしまってモチベーションが上がりません。
例えば三ヵ月で-7kg落とす事が目標でしたら、始めの一ヵ月で2kg、又は3kg落とすなど、イメージがし易くモチベーションが上がります。
また、習慣を作る為にも、細かい目標を立てる事は効果的です。
好きな物は食べる
減量を始めると、好きな物を食べたり、お酒を飲んだりしてはいけないと思う方はいらっしゃると思いますが、そこまでする必要はありません。
ボディビルの大会に出る方や体脂肪を一桁にする方など、一筋縄ではいかない目標を掲げた方はその必要があるかもしれませんが、一般的な減量の方は必要ないと私は考えております。
実際に私が現役だったころ、食べたいものは量に気をつけて食べていました。
板チョコレート一枚丸ごと食べると280キロカロリーほどありますが、一日一列(4欠片)だけど決めておけば、カロリー摂取量が抑えられます。
一列(4欠片)で約46キロカロリーですので、ご褒美として考えればメリットも多いと考えております。
一列食べたあと、さらに欲しいという欲求を我慢する必要はありますが(笑)
その為、空腹で甘いものを食べてしまうと食欲が抑えられない場合がありますので、私は食後に少量食べる事をお勧めしております。
毎日体重を計る
毎日体重を計る理由は、食べた物で体重がどのように変化したのか、体調はどうだったのかを記録として残す事が出来ます。
同じ食べ物でも、人によって体重や体調は変化するものですので、自分はどうなのかを知る事が出来ます。
元世界チャンピオンの具志堅用高さんは、試合前は必ず決まったアイスを食べていたそうですし、減量が終わったら必ず肉を食べるというボクサーもいました。
好きな物を食べるという事で、モチベーションアップの効果があると思われます。
また、試合の無いときは体重の変化がほとんど無い為、体重管理はそれほど行っておらず、ストレスになりすぎないよう行っておりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
体重管理はプロボクサーでもそれぞれで、私自身は上記のように行い、成功させてきました。
スケジュールを細かく立て、食べたいものは我慢せず量に気をつけて摂取して、体重管理を毎日行っておりました。
食べたいものは量に気をつけて食べる事により、体重の増減がなくストレスを抑える事が出来ます。
ご質問などある方は、いつでもご連絡ください。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。